音と映像がマッチングすると気持ちいい!
電気グルーヴの「Fake it!」のミュージックビデオですが、大勢の水泳選手が飛び込みを繰り返しているだけですが、映像の切り替えや規則性あるループ映像が気持ちいい!
Premiere Proを使って、音の切り替えタイミングを見つけて映像を切り替えてみよう。
Premiere Proで音に合わせた映像をつくる
タイムラインにオーディオを配置
編集したいオーディオクリップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。

After Effectsで使える音素材の形式
音素材の形式 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
.wav (Waveform Audio File Format) | 高品質な非圧縮オーディオフォーマット。大きなファイルサイズが特徴。 | プロの映像制作や、高品質が求められるプロジェクトでの使用。 |
.mp3 (MPEG Audio Layer III) | 圧縮オーディオフォーマット。一般的に広く使われている。 | 一般的な映像制作や、ファイルサイズを抑えたい場合の使用。 |
.aif or .aiff (Audio Interchange File Format) | Appleが開発した非圧縮オーディオフォーマット。高品質。 | Macユーザーや、高品質が求められるプロジェクトでの使用。 |
.aac (Advanced Audio Codec) | 圧縮オーディオフォーマット。MP3よりも高品質。 | 高品質な音声が求められるが、ファイルサイズも考慮したい場合。 |
.m4a | AACの音声を含むファイルの拡張子。iTunesなどでよく使われる。 | 音楽ファイルやポッドキャストの制作での使用。 |
タイムラインの表示を調整する
タイムラインのクリップの高さは境目をドラッグすことで高さを高くできます。これにより波形の表示が見やすくなります。

音の波形を見ながら映像の切り替えをする
音の波形における「高い」と「低い」の部分は、音の振幅を示しています。振幅が大きい(波形が高い)部分は、音量が大きい、または音のエネルギーが強い瞬間を示しています。逆に、振幅が小さい(波形が低い)部分は、音量が小さい、または静かな瞬間を示しています。
音を聞きながらこのタイミングで変化させようと思ったら、波形の高い部分などで調整します。

その他下記の変化なども音と合わせると効果的です
- カットや切り替えのタイミング: 音のピークやビートに合わせて映像のカットや切り替えを行うことで、視聴者にリズム感を感じさせることができます。これは、特にリズムを重視したビデオ制作において効果的です。
- トランジションの適用: 音の変化やビートの変わり目にトランジションを適用することで、音と映像の一体感を強化することができます。
- 効果音の同期: 映像の特定のアクションや動きに合わせて効果音を配置することで、映像のインパクトを強化することができます。
Premiere Proで音をフェードアウトする2つの方法
①エフェクト→オーディオトランジションによる音のフェードアウト
トランジションは非常に簡単に設定できる切り替えの効果です。
[ウィンド]→[エフェクト]→[オーディオトランジション]→[クロスフェード]を選択します。

クロスフェードの種類
クロスフェードには下記の3種類があります。大きくわけると音が小さくなるときにどのように進行するかでわかれています。
コンスタントゲイン | 音を同じ速度で下げる | このトランジションは、一つのクリップの終わりから次のクリップの始まりまでの音量を線形に変化させます。そのため、中間点での音量の変化が最も急であることが特徴です。 |
コンスタントパワー | はじめは遅く最後は速く下げる | 音量の変化を曲線的に行うため、耳に自然に聞こえることが多いです。Premiere Proでのデフォルトのオーディオトランジションです。 |
指数フェード | はじめは速い最後は遅く下げる | このトランジションは、音量を指数関数的に減少させることで、非常に滑らかなフェードアウトを実現します。通常、曲や音楽の終わりに使用されることが多いです。 |
今回は音を同じ速度で下げるコンスタントゲインを適応してみます。
音のクリップの最後にドラッグして重ねるだけです。

ちなみにフェードイン(だんだん音が大きくなっていく)やクロスフェード(Aの音がだんだん下がり、次に配置したBの音がだんだん大きくなる)も配置する位置を変えるだけで適応できます。
フェードインを適応したい場合
音のクリップの最初にドラッグして重ねるだけです。

クロスフェードを適応したい場合
Aの音とBの音がある場合、Bの音のクリップの最初にドラッグして重ねるだけです。

フェードの調整
1.タイムライン上のトランジションをクリックすると2.エフェクトコントロールパネルが開きます。
トランジションの横幅を広げる・縮めるで効果の時間の長さが調整できます。

②キーフレームで音量のレベルを調整するフェードアウトの方法
タイムライン上にキーフレームで起点と終点をきめる
簡単な方法としてオーディオクリップにキーフレームを起点、終点を打ち、終点のレベル(高さ)を下げるだけでできます。
1.音のフェードアウトが始まる起点をタイムラインで合わせます。
2.ペンツールを選択。
3.対象のオーディオクリップの横線が入っている場所でカーソルを合わせると+マークがでます。
そこでクリックをすると起点が決まります。

4.横線の終点のポイントでクリックをします。

5.選択ツールを選択。
6.終点をドラッグ&ドロップで下げます。再生すると音がフェードアウトします。

このタイムライン上のキーフレームの手順を解説しましたが、エフェクトコントロールパネルで設定しても同じことです。
エフェクトコントロールパネル上で設定する
上記の「タイムライン上にキーフレームで起点と終点をきめる」と結果は同じです。設定の画面を変えているだけです。
1.オーディオクリップを選択すると、エフェクトコントロールに詳細画面が表示されます。
2.起点にしたいところに移動します。
3.レベルのストップウォッチが選択されている状態で、右側の○を●チェックします。起点が設定されました。

4.終点のポイントまで移動します。
5.右側の○を●チェックします。終点が設定されました。
6.ボリュームを一番左にドラッグすることで音が0になります。

完成ムービー
※音声が再生されますので、ご注意ください